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インドお散歩日記
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7時過ぎにGHの家族、いとこたちと共に駅に向かう。

このとき初めてSLクラスに乗る。
これまでとは違い、エアコンもない。席間も狭い。席自体も狭い。

最初はそうでもないが、徐々に乗客数が増え、人であふれていく。

そんな人込みのなか少年がふと現れた。
なにか小さい楽器を手に持ち歌っている。
歌い終わると乗客が少年にお金を渡している。

少年はこうして生活しているのだろう。


車窓から眺めた、乾いた大地に点々と木々が在る風景は
砂漠を感じさせる。
何故か砂漠には憧れがある。

照りつける太陽、風が描く文様。
黄金の大地と、対極の青い空。

イイ。



そんなこんなで出発から約4時間後、目的地に到着。

駅で待っていたジープに
大量の荷物と6人以上の人間が放り込まれる。

暑。

着いた家はなかなか立派なお家だった。

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実に怪しい宝石屋の青年に出会った。
「宝石屋」という肩書きからして怪しいが。

ネット屋に行った帰りのことだった。

想像通りバスの到着が遅れる。

バスはデラックスバスというだけあってデラックスでした。
2階建てではないのだけど、2層構造だった。
椅子は右側に2列。左側に1列。
その上段が寝台になっている。

普通の席は130ルピーで、寝台はプラスいくらかかかる。
ちなみに、JAIPUR-JODHPURの列車は399ルピー。
この差は大きい。


列車もおもしろいけど、バスもなかなかおもしろいよー。

車内では音楽がかかっていた。
最初はお客さんがかけてんのかな、と思ったが
どうやら運転手さんが眠気防止にかけている感じだった。
みんな寝ているにもかかわらず、結構な音量だった。

まあ居眠り運転されるよりは良いです。


このバス、席間はけっこうあるはずなのに狭かった!!
後ろの客が遠慮なしにこっちの肘掛に足おいてくるし、
前の客は倒せるだけ倒してるんちゃうか、っていうぐらい
席倒すし。


もう日付が変わろうかという時間帯に外を出歩くことはなかったので
夜の街というのを知らなかった。
が、バスから夜の街を見ることができた。

メインロード沿いの店はまだいくつか開いており、語らう男性の姿がある。
そんな光景もあれば、店の前に整然と並んだ人が寝ていたりもする。


サービスエリアに寄る。
出発するときにはクラクションが鳴り響く。
暴走族のパラリラ~をご想像ください。

他にも数回停留所にとまるのだが、その度にチャイや軽食の売り子が現れ、窓越しに商売が行われる。


うとうと眠りに入り、気がつけばもうJAIPURに着く頃だった。

バスを降り、方向が同じフランス人女性とリキシャをシェアする。
彼女は留学生らしい。ラジャスタニドレスをまとい、ヒンディー語を操る。リキシャを降りた彼女は、荷物をインド風に頭にのせて颯爽と歩いて行った。

JODHPURでは精神的に疲れるということはなかったと思う。

人と人との距離感がちょうど良かった。
いわゆる「しつこいインド人」ではなかった。

リキシャも、断ると割とあっさり諦める。
店の客引きも少ない。

でも困っていると助けてくれる。

私が行ったところがたまたまそうだったのかもしれないし、
「近づくな」オーラを出していたのかもしれない。

私の知る範囲でのJODHPURは、とても過ごしやすい街だった。



今日、夜行バスでJAIPURに戻る。

チェックアウトの20:45から出発の22:30まで、
受付前の憩いの場で時間をつぶさせてもらうことに。

日記を書いたりしていると、マネージャーが
「休みたかったら部屋戻っても良いよ」
と言ってくれた。
もうチェックアウトしているにもかかわらず。
素敵な心遣いです。
彼の眠たげなお顔も素敵でした。笑

部屋には戻らず、ボーっとしていると、
オーナーがノートを片手に現れた。
いわゆる推薦文ノート。

概して評価は良いようだった。

いくつかのコメントに、
「屋上からの景色がおすすめ」
と書いてあったので、自分もコメントを書きノートを返すときに
さりげなく屋上のことを言い、連れて行ってもらう。
最上階には経営者家族が住んでるので、屋上も本当は非公開なのだ。


屋上に着いた。

んー...あまりはっきりとは見えなかった。
どうやら今日はいまいちな日だったみたい。

そんなことよりも、私のわがままに付き合ってくれたことに感謝。
オーナーもこの街が大好きだという。
すごく誇らしげに話してくれた。


最後にもうひとつわがままをきいてもらう。

昨日は疲れてシャワーを浴びずに寝てしまったので、朝シャワーを浴びたのだが...
服を脱いだあと停電に...。
まったくタイミングが悪い。暗闇の中シャワーを浴びるはめに。
まぁ、それはそれでなんとかなるもんです。


ちょっとinformation centerに用があったので散歩がてら歩いた。
いくら歩いても、地図を見ても、見つからない。

オフィス街に迷い込んでしまい、ジュース屋のおっちゃんに道を聞く。
一生懸命説明してくれるんやけど、なかなか理解しない私を見たお客さんが
バイクで連れて行ってくれると言う。

JODHPURに来て2回目のバイク。
多少の不安はあったけど、ご厚意に甘えることにする。

無事informationに着きました。
お兄さんありがとう。


旅をしていて思うことは、人の親切に生かされているな、ということ。
それは自分が他人に甘え過ぎとも言えるんやけど...。

旅行代理店へ行く途中のチャイ屋で道を聞いたときも、
少年が店の前まで連れて行ってくれた。チャイの配達のついでとはいえ、ありがたかった。というより嬉しかった。
荒んだ心が癒される。

無事バスチケットが取れ、お礼もかねてチャイ屋でひとやすみする。
ここのチャイは一段とやわらかい、まろやかなチャイだった。

ホテルに戻り、仕事でここへ来たという男性と世間話をする。

この人はラクノウというところの出身らしく、ラクノウでは何が有名かを尋ねたときの彼の答えが印象的だった。

「僕が見せているものがラクノウ、あなたが見せているものが日本。」

インド人はいちいち哲学的だ。

私は彼にとっての日本代表であり、彼は私にとってのラクノウ代表、インド代表なのだ。

1%のインドしか見てなくても、他を知らないからその1%の現実が100%になりうる。

この「インド人はいちいち哲学的だ。」
というのも彼が示し、私が感じ取ったインド人像だ。
10億人分の1が示したインドだ。
その10億人のうちの1人が示したものを「インド人」と表現することで
それが10億人のインド人を指してしまう。

良くも悪くもこうしてステレオタイプになるのだろう。

そう思うと、自分の見たものがそれのすべてであると思い込むのは
やはり危険なことだと思う。

自分を良く見せることまではしなくとも、
自分の言動が相手にとって日本の、日本人のすべてになりかねないことも覚えておかなくては。

午前8時
真っ暗。

午前9時
真っ暗。

暗い。

あ、そっか、窓がないもんね...。


今日はメヘランガルフォートを目指す。

14時過ぎに駅に到着。

Tourist Assistantという、制服を着た人がホームまで案内してくれた。

ホームには寝ている人もいれば、アイスクリームを食べている家族もいる。目線を上にやると、列車の屋根には男たちの群れが!!!

電線にとまるスズメを想像していただければわかりやすいかと思う。

タダ乗りをたくらむ輩なんでしょうか。
あとで駅員か警備員に降りるよう注意されてたけど。
何人かは懲りずにまた登ってたね。

そんな光景に和みながら列車を待つ。

お、来た来た。
列車に乗り込むと、自分の席の周りには
おじさん、青年とその母親と思われる女性、初老の女性がいる。
会話はない。

行きかう物売りの声をBGMにして、寝台に横になりながら本を眺める。


「チャ~イ、チャ~イ」

「サンドウィッチー」

「パコラ~」

「トマ~タルス~プ、トマ~タルス~プ」
(トマトスープ)


いずれも鼻にかかったような独特の声である。


おじさんに話しかけると、そこから会話がはずんだ。


いきなり話しかけてくるようなフレンドリーな人もいるけど
もちろん、好奇心はあるものの様子をうかがっているような
人だっている。
このおじさんは後者だった。


19:45頃、予定時刻をオーバーしてJODHPURに到着。

やはりインドの朝は早い。
が、私の朝はいつも通り。

今日は14:30の列車でJODHPURへ向かう。
出発まで時間があるのでネットカフェへ行くことにする。
GHの息子に場所を聞き、なんとなくしかわからんがとりあえず
GHを出る。

案の定迷ったので道行くおっちゃんに聞く。

 「サイバーなんとかっていうネットカフェ知りませんか?」
おっちゃん 「あっち」
 「あっち?ありがとう!」

「あっち」に行くもネットカフェなんぞなかった。
オ、オヤジ...。

なんかインドではこういうことがよくあると聞きます。

インド人は「知らん」とか否定的なことを言わない、とか。

「知らん」と言って相手をがっかりさせたくない、とか。
(知らんなら知らんと言ってくれた方が助かるんだが。)

道を知りたいのはあなたなのであって、僕には関係ないから、とか。

どれもネットで拾い読みした情報なので真偽は不明。(適当...)

詳しい方教えてください。


GHに戻り、屋上でボーっとしてると、
隣の家の女の子がこっちおいでと呼んでくれた。

あとからその子の姉もやってきて、
「フォト!!」攻撃に遭う。
それはそれはもうモデル気分でポーズ決めまくり。

GHの娘たちや近所の少年も加わり、家の裏に広がる空き地に場所を移す。
なんぼ撮っても「フォト!フォト!」攻撃。
ほんまにみんな楽しんでるから撮り甲斐がある。


gardenP&L poonam boy


およそ1時間の撮影会を終え、そろそろ駅に向かう時間になった。

GHに戻るなり奥さんに呼ばれ、居間でチャイをごちそうになっていると
ラジャスタニドレスを着てみ、と半ば無理やり着せられる。
奥さんも娘たちも私を着せ替え人形にしてかなり楽しんでいる。

この衣装は、ジャイプールのあるラジャスタン州の民族衣装で
スカート、ブラウス(ブラジャー?)、上着、そしてショールをまとう。
ブラウスはサリーのブラウスと同じような、丈が短く袖のあるもので、上着は丈の長いノースリーブ。
ちなみにサリーは、ペチコート、丈の短いブラウスの上に5~6メートルの布を巻きつける衣装ですね。

pooja,manisha,lakshmi
左:レンガー・チョーリー 中:ラジャスタニドレス 右:サリー


オーナーと話をしていたときタバコ(ビーリーという安い葉巻)をすすめられる。
タバコなんて一生吸うもんか、バカヤロー。

タバコのニオイを察知しただけで顔をしかめる私。
前方に歩きタバコ人を発見しようものなら、わざわざ小走りで抜かします。

、吸ってしまったよ。
苦いねー。ほろ苦いねー。
何事も経験です、と正当化したりね。


夕食後は、ここの宿泊者である大阪の大学生Mちゃん、Yちゃんと一緒に一家団欒におじゃますることになった。

薄暗い灯りのなか勉強する娘たち。
勉強用の机はない。ベッドの上にあぐらをかいて教科書とにらめっこ。

12歳ぐらいの娘の理科の教科書を見たMちゃんとYちゃんが驚いている。
理系の彼女たちによると、日本では中学、高校で習うような内容だったらしい。数学も然り。
あと、ヨガの教科書もあったなぁ。

そのあとは娘にメヘンディをやってもらい、

mendi
私の手ではございません。

Mちゃん、Yちゃんと情報&食べ物交換をして
疲れた体を休める。


明日は、青の街、Jodhpurへ。
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インド、旅の記憶の記録
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散歩期間
2006/02/08〜03/10

*あくまでも私が体験してきたことなので、これがインドの全てであると受け取らないでください*
また、このブログは、散歩中書いた日記をもとに、リアルタイム風に書き直しています*


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